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安能版・封神演義 (上)

普段の私なら、一度読んだ小説をもう一度読むことはないです。
何度も同じ話を読む性格じゃないんで。

そんな私が珍しく、コーエーの完訳版を読んでから6年目の今、安能版の『封神演義』を読んでいます。

私は物語を作るときに最も影響を受けているのは、実は古典が多かったりします。
『源氏物語』と『ニーベルンゲンの歌』そして『封神演義』は鉄壁。
今に通じる考え方も多く、話の矛盾点や回収されなかった伏線は、現代の人が解釈すると面白い味付けになるんです。

『封神』はもともとプレステのテレビゲームを母と一緒にやってたのがきっかけで知りました。
小説はゲームよりも残酷で、繊細でゲームの主力キャラだった黄飛虎・天化・天祥の親子がみんな死んじゃったりしてかなりショックでした。
それでも読んでて痛快で、かなり難しい表現があっても最後まで読み切ることができたのです。

また、敢えて安能さんのバージョンを読もうとしたのかというと、次に投稿する文学賞に『封神演義』を題材としたものを書こうと思ったからです。
それに、いつか読んでみたいと思ってたし。

確かに、大筋は一緒なんだけどこれは別物って感じです。
哪吒は何があっても「なたく」って読まないし、李靖に玲塔籠与えたのは燃燈道人じゃなくって太乙真人だし、しかもオリジナルよりも難しい表現やたら多いし!

だけど私は、これはこれでアリだと思います。

中国や日本の歴史小説ってね、外来語を使わないって暗黙の了解があるんです。
でもこの作品は、かなり使ってたりします(笑)
「チャンスは来る」とか「スピードでは負けるよ~」とか。
おまけに黄巾力士はロボットだよ、って作者直々に解説しちゃうし。
お約束を壊しているところが好き。
かなり前衛的な表現だと思います。
上巻は主に、紂王が壊れていくさま、哪吒の生い立ち、姜子牙が軍師になるまでを書いたプロローグなので、正直だれるのですが、作者のカタカナ語を探すのが楽しかった。

そして、この作者はこの作品を無駄に賞賛しているわけではなく、けっこう批判もしてます。
私もこの作品はなんでも天命、命数とか言って自分の非道を正当化する闡教チームが嫌でした。
作者も同じのようで、オリジナルでは敵の申公豹に易姓革命を止めさせる役割を担わせていたりします。
話の矛盾に切り込み、闡教を叩こうとする時点で、これはもう安能さんの『封神演義』ですね!

この作品は中巻からやっと面白くなるところ。
どうやって味付けしてるのか、楽しみです。
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板東ひかり

Author:板東ひかり
平成生まれの、作家志望女子のブログです!
このブログは私の自作ドレス・ブックレビュー・ポケモン話の3本柱でやってま~す。
現在大絶賛就活中。
不景気は厳しいです。

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